2005.04.09(Sat.) 晴
九州を鉄道で縦断→横断してきたよ
- ■経緯
- この頃dikedaは毎週のように福岡に出張していました。よって、いつかはやろうと考えていたのが、九州周遊。なんだかんだで毎週土曜日に予定が入ってしまっているのでなかなか実現しなかったのですが、ようやく実現の運びになったのがこの旅行になります。って、出張の道具に普段着を持っていたのは、実は会社の先輩の家に遊びに行くための荷物だったのですが...、事情によりキャンセルになったというのが直接の契機ではあります。
- ■前夜
- 出張先には「東京に帰る」と言って早めに事務所を失敬し、そのまま博多駅に向かうdikeda(笑)。まぁその前にきっぷを博多駅で揃えないといけなかったというのもありましたが、トラブル(?)に巻き込まれるのが面倒なのでそうしました。そのまま旅行に行くことは普段とバッグが違うので、各位わかっていたとは思いますが...(笑)。ちなみに、博多駅できっぷを用意してくれたお姉さん、手間取らせてしまってごめんなさい(笑)。
で、駅前の博多ラーメンで腹ごしらえをして、予定時間1時間遅れで東横インに入り、明日に備えて早めに寝ました。翌朝5:30起きですので...。
- ■博多 7:08発 特急リレーつばめ1号 新八代 8:41着
- 鉄道旅行の日は(普段も一緒ですが)、早く起きることが大事です。朝寝坊が一番損をします。だって、明るければ車窓は楽しめるんですから。逆に言うと、暗くなると車窓が楽しめなくなるんですから。で、6:30に東横インを出て(朝食サービスにも間に合わず(泣))、博多駅へ。普段の新幹線ホームではなく、つばめホームへ向かうと、回送列車が待っていたり。しばらく待つと、我らがリレーつばめ1号がやってきました。JR九州自慢の787系です。dikedaは昔大分までソニック号883系には乗ったことがあるのですが、それ以来のJR九州の特急列車。楽しみにしていました。
早速乗り込んでみると(いきなり席を間違えたのは内緒...(笑)。後の新幹線「つばめ」の座席番号に座ってしまったのです)、ゆったりとしてシートに大満足。まるでグリーン車並のシートピッチ。関東の特急の詰め込み状態と比べたら雲泥の差です。寛ぎや安らぎといった、旅する者にとって大切な配慮を感じました。これも、高速バスとの競争の賜物...?(笑)
さて、「リレーつばめ」の行き先は「鹿児島中央」。新幹線と一体化した行き先表示・案内になっているんです。博多を出発し、快調に飛ばす列車は熊本まで約1時間強。さらに少し行けばもう新八代。このあたりはdikedaも毎週(?)スーパーひたちなどで感じているスピードでした。まぁ、車窓も田舎でもなく都会でもなく...北海道のような雄大さはありませんからね。
- ■新八代 8:44発 九州新幹線つばめ1号 鹿児島中央 9:19着
- 新八代に到着したリレーつばめ号は、そのまま隣の九州新幹線つばめ号へ乗り換えることが出来ます。途中新幹線の工事はしていましたが、まだ熊本までたどり着くのは先のようですね。で、乗り換え時間が数分しかないこともあり、満足に写真も撮れずに乗り込む(号車が離れていたので、駆け足でした)と、...これがまた快適。800系は東海道山陽新幹線の700系とほぼ同じ車体だけあって、天井の形や照明などは700系そのままなのですが、シートが全く違う!西陣織のクッションに樹の骨格。さらに、なにより2×2!ひかりレールスターの指定席も同様ですが、なんというかレールスターよりも雰囲気が落ち着くんですよねぇ。乗車時間が40分程度しかなく、車窓もほぼ全くない車内でしたが、別の意味で楽しめました(笑)。
- ■鹿児島中央 9:27発 特急はやとの風2号 吉松 10:55着
- あっという間に鹿児島中央(旧西鹿児島)に到着したつばめ号ですが、乗り換え時間が少ないので、写真を撮る暇もなく階段を降り在来線ホームへ。もう一本ぐらい早い方がよかったかなぁ(笑)。
で、在来線ホームへ行くと、二十人程度の行列×2がはやとの風号を待っている様子。dikedaは指定席を確保済みでしたが、2両のうち片方は自由席なのです。待つこと数分、真っ黒の特急列車「はやとの風」がやってきました。見た目、特急には見えないのですが...乗ってみても同感(笑)。せいぜい、快速止まりの内装でした。扉は両開きで一車両3つ、シートはそれなり(九州新幹線と同じ趣向?っぽかったです)ですが、広さも足元も(dikedaの座った席が扉のすぐ後ろだったのもありますが=窓は戸袋でした)いまいち。しかし、隙間風が飛び込む車内は、日常を忘れさせるくらいの開放感に溢れてました。なにしろ、桜島を望む鹿児島湾の眺めと、急峻な崖のコントラスト、南国のような青々とした緑。気動車のゆったりとした旅の気分で、(走りもゆっくりでしたけど...)、あっという間の1時間半でした。ちなみに、途中の嘉例川駅では、弁当を買いそびれたり、駅の写真も撮れませんでした。残念。
- ■吉松 11:42発 普通しんぺい2号 人吉 12:57着
- ここで小休止。50分ほどの待ち時間のため、吉松駅を出てSLの静態保存車を見学。うーん大きい。同じ向きや子供たちが多く、ずっとにぎわってましたね。が、それ以外、駅前には全く何もなし。SLの隣に食堂&土産物屋がありましたが、食堂も満員でいまいちはいりずらく、結局博多で購入していた非常食を芝生にて食べることにしました。
そんなこんなで待っていると、いさぶろう号と思われる赤い車両が人吉方面から到着。駅に戻り、指定席に乗車...と思ったんですが、やはり快速列車、先ほどの特急と比べてもあまりにも狭いシートピッチ(下手すると常磐線普通列車より狭いような...)。正面にご夫婦と思しき方が座っていたので、遠慮してその裏のスペースに立ち席を確保しました。あとから人に譲ったりしましたけどね。こういう観光列車(しかも5駅しかないし)は、むしろそっちのほうが自由がきいてよかったと思ってます。
吉松を定刻に出発したしんぺい号(吉松行きが「いさぶろう」号、人吉行きが「しんぺい号」と行って、肥薩線(旧鹿児島本線)の全通に貢献したお偉い方の名前を頂いています)。宮崎方面の吉備線と別れ、いざ真幸(まさき)駅に向かって登り始めます。このあたりは勾配が急で、茂みの中を登っていくイメージでした。10分ほどカーブをこなして、真幸駅に到着。桜が綺麗です。車窓にはカメラマンの面々も見えます。しんぺい号はここで一度スイッチバック。そのため、10分ほど停車します。乗っていた人はほぼ全員外に出て、しんぺい号をバックに写真を撮ったり、「幸せの鐘」をついたり。dikedaも負けじと自慢のV601SHでばしゃばしゃと撮影。って、手の熱で曇ってるってばよ(笑)。ちなみに、dikedaはここでお昼代わりのおにぎりを購入。300円で地元のおばちゃんが売ってました。
真幸駅でひとまず反対方向に発進し、しばらく行ったところで順方へ発進。逆に言うと、スイッチバックのところに駅が出来たような感じですね。で、ここからがハイライト。日本三大車窓ポイントの一つに差し掛かります。他は、北海道の新得付近と、長野善光寺平の姥捨。どこも捨てがたい魅力ですが、ここもなかなか。スケールという意味だと前者2箇所の方が大きそうですが、車窓の広がりと開放感という意味ではこちらも捨てがたい。何より、普通列車しか通らないということもあり、貴重な景色です。何回か停車して乗客の目を和ませた後、入ったのが「矢岳第一トンネル」。昔、蒸気機関車がトンネル内で停止し、煙を避けようと降りて反対方向に逃げ始めた乗客を、同じく戻って態勢を立て直そうとした列車が轢いてしまったという悲劇の場所です。そんな伝説を聞きながら、ゆったりとしっかりと上り坂を登っていくしんぺい号は、矢岳駅に。ここでは吉松駅同様SLを静態保存しており、その見学時間をかねてやはり同じく10分程度停車します。こちらはしっかりと建物に守られていましたが、なんか痛みが激しいような気も...。屋内なので、携帯では写真はちょっと辛かったです。
矢岳駅を過ぎると、2番目のハイライトである大畑ループに差し掛かります。ふと止まって、車窓右前方をご覧下さいとアナウンスに従い指示された方向を覗き込むと、大畑駅が遥か下に見えました。大畑ループは、トンネルを含むループにて高度を稼ぎ、人吉方面に降りていって、大畑駅でさらにスイッチバック形式で降りるという、日本では他に例のない路線です。これで、最高地点から数百メートルもの高度を稼ぎます。車窓は平凡ですが、昔の技術者の英知の粋を集めた功績に頭のさがる想いです。ある意味、遊園地っぽくて楽しいし(笑)。
大畑駅で10分停車した後、スイッチバックを過ぎ、人吉へ向けて一気に降り始めるしんぺい号。ここからたまに木々の間から覗く絶景に息を呑みつつ、あっという間に人吉到着となりました。1時間強の旅でしたが、まさに観光列車。楽しかったです。
- ■人吉 13:05発 特急九州横断特急6号 別府 17:35着
- 今回のハイライトは肥薩線(別名えびの高原線)でしたが、最長列車はここからの「九州横断特急」。ほとんど、dikedaの行ったことのない区間を走り抜けてくれます。乗り換え時間があまりなかったため、しんぺい号から駆け足で乗り換え。人吉駅も一度外で写真撮りたかったんですが、まぁ仕方ないです。
真っ赤な特急列車は、さすがに近代的な設備。テーブルには「TRANS KYUSHU EXPRESS」と記載されていて、名前も愛称ではなくその特徴を直球で表現した感じで、逆に好感が持てたり。昔は「あそ」という名前で活躍していた特急に人吉発が出来たことで、名前を変更したようです。
さて、人吉を出発して、真幸駅で購入したおにぎりを平らげつつ(これ真面目にうまかったです!300円だったんですけど)、ふと外を見ると球磨川の急流を下る舟が!ケータイカメラでしたが、うまく流し撮り出来ました。こんな感じで、ずっと川沿いを行くんです。最上川沿いの陸羽西線より川が近い感じで、迫力がありました。先ほどまで立ち席だったのもあり、快適な車内で進行右側の窓際になった幸運を噛み締めてました。...そのうち寝てたのも事実ですが(笑)。
気付いたら、新八代を通過して、熊本に向かっている途中でした。と、車掌さん(女性)が座席を逆に回し始めました。熊本から進行方向が逆になるんですよね。dikedaもならってまわそうとすると「まだいいですよ」「逆にすると気分悪くなりますから」といろいろ言われてしまいました。強行しましたが(笑)。まぁ他に(本当に)お客さん居なかったですからね。
熊本で数分止まって、いざ阿蘇の山を目指す豊肥本線(阿蘇高原線)へ。水前寺などに細かく止まりつつ、立野のスイッチバックを通過(結構バックで登るんですよね...)し、阿蘇岳の麓から外輪山に登っていくところは、全国でも有数の車窓。ちょっと曇り気味だったのが残念ですが、いい感じでした。で、外輪山を越えてから...済みません記憶がありません(笑)。ずっと寝てたみたいです。
九州横断特急はそのまま久大本線と同じく日豊本線に大分で合流し、そのまま別府まで足を伸ばします。ほんと、この185系、乗り心地いいですよね。車内も適度に空いていて、快適でした。
- ■別府 17:43発 特急にちりんシーガイア18号 博多 19:58着
- 別府駅で誤算が2つ発生しました。まず一つは、夕食用の弁当を購入しようとしていたのに、駅構内に全くない(泣)。売店ではお菓子と土産程度しかなく、これから2時間以上特急内で過ごすのは危険な状態でした。結局、福岡で買っておいた買い置きの菓子パンを食べることに(かなり救われました...)。で、もう一つは、8分の待ち合わせで全くにちりんシーガイアが来ない(泣)。なんとか15分程度の遅れで到着でした。後ろに飛行機の時間があるので、ちょっと焦ってました...が、目の前のこの電車が交通手段としては最速ですから、逃げようがないです。まぁ、最悪小倉から新幹線というのも考えてはいましたが。
15分以上の遅れにて別府を出発したにちりんシーガイア。783系の半室タイプで、一つ一つのキャビンが狭いのが特徴です。しかも、期待していた車内販売が全くない(泣)。徐々に暗くなる車窓に頭を垂れながら(笑)、猛スピードでカーブをクリアしていく(回復運転ではなくて、常にこのようです。全く時間回復できてませんでしたから)うちに、小倉到着となりました。
ここで、電車は反対方向に向きます。多少の客の入れ替え後、そそくさと鹿児島本線を西進。前に電車が詰まっているのか停止寸前になること数回、なんとか10分遅れで博多到着となりました。まにあった...。
- ■まとめ
- 今回はとにかく、お金を使いました。途中八代から熊本が重複区間で、長距離乗車券が買えなかったこと、特急区間が長く、しかも細切れだったので、割引も一切なかったこと。はじめから分かっていたことですが、仕方なかったです。が、それに見合うだけの体験が出来ました。肥薩線の三大車窓、ループ、スイッチバック。九州の鉄道の醍醐味を一気に味わえたのに大満足でした。でも、九州の鉄道はまだまだあります。再訪したいところですが、目玉は今回ほとんどまわっちゃったな...(笑)。
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